「賞が取れる自由研究って、どんなものがあるの?」
「先生から高く評価される自由研究を作りたい!」
「実際に入賞した自由研究の例を見てみたい!」
そんな疑問にお応えして、今回は「自由研究」について詳しくご紹介します。
小学生や中学生にとって、夏休みといえばやっぱり自由研究が定番ですよね。
中には「早く終わらせたいな」と感じる子もいれば、「どうせやるならすごい研究をして賞を取りたい!」とやる気満々な子もいるでしょう。
とはいえ、どんなテーマで取り組めば賞が狙えるのか、悩むことも多いはずです。
そこでこの記事では、「賞が取れる自由研究」の特徴やテーマ選びのコツをわかりやすくまとめました。
注目される自由研究にチャレンジしたい中学生はもちろん、子どもの研究をサポートしたい保護者の方も、ぜひ参考にしてみてくださいね!
自由研究で入賞した作品例を紹介
まずは、どんな自由研究が高く評価されているのか、「過去の入賞作品」を見ていきましょう。
自然科学観察コンクールで入賞した注目の自由研究3選
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これらの研究の詳しい内容は、自然科学観察コンクールの公式サイトで見ることができます。
研究の詳細だけでなく、審査員からのコメントや、受賞者インタビュー(研究の進め方のコツなど)も掲載されています。
とても参考になるので、ぜひチェックしてみてくださいね!
日本学生科学賞で評価された自由研究4選
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それぞれの詳しい内容は、日本学生科学賞の公式サイトで紹介されています。
算数・数学をテーマにした入賞自由研究4選
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詳しくは、公益財団法人理数教育研究所の公式サイトで確認することができます。
自由研究で入賞するためのコツとテーマ選びのポイント
実は、入賞を果たす自由研究にはいくつか共通する特徴があります。
これらを意識すれば、「賞が取れる自由研究」への道がぐっと近づきますよ。
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それでは、これらのポイントについて順番に詳しく見ていきましょう!
じっくりと時間をかけた研究
過去の入賞作品を見てみると、ほとんどが「長い期間をかけて取り組んだ」自由研究であることがわかります。
どのくらいの期間かというと、目安は夏休み中に少なくとも2週間以上かけた研究です。
たとえば、「モンシロチョウの幼虫の食欲を調べる」研究では、幼虫が孵化してから蛹になるまでの約20日間のうち、12日間は毎日観察と記録を続けました。
エサをあげ、細かく変化を記録する作業は根気が必要ですよね。
やはり、時間をかけて丁寧に取り組んだ自由研究は、完成度が高くなり、自然と評価も上がります。
同じテーマを何年も続けた研究
また、特に高い評価を得る自由研究には、「何年も同じテーマで研究を続けた」例が多いのも特徴です。
例えば、小学生なら1年生から6年生まで、6年間同じテーマに取り組み続けるケースもあります。
「よく飛ぶストロー飛行機を作る」というテーマで研究を重ねた例では、最初は3mしか飛ばなかった飛行機が、6年目には20m以上も飛ぶようになったそうです。まさに、継続は力なりですね!
ここまで続けて努力していると、審査員もその熱意と成長をしっかり評価してくれます。
中学生の場合は、中学1年生から3年生まで同じテーマに取り組んだり、小学校時代の研究をさらに発展させるのもおすすめですよ。
身近な疑問を題材にした自由研究
「賞を取るには、すごい発見が必要なのでは?」と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
もちろん、誰も考えつかないような独創的なテーマも素晴らしいですが、それよりも「ロボット掃除機のルンバとルーロ、どちらが部屋の隅まできれいに掃除できるか」といった、日常生活の中で生まれる小さな疑問に目を向けて仮説を立て、検証するスタイルの方が「賞が取れる自由研究」につながりやすいです。
また、「松の葉相撲 勝利への道」のように、自分の興味があることをとことん追求したテーマも、入賞作品によく見られます。
「こんなことでいいの?」と思うような内容でも、真剣に取り組めば立派な自由研究になります。
むしろ、興味を持って取り組んだ方が、より質の高い成果を出しやすいでしょう。
ちなみに、以前話題になった「庭に生える雑草と戦った小学生」の自由研究も、とてもユニークで印象的でした。ぜひ参考にしてみてくださいね。
キットや参考書に頼らず、自分だけの研究を
これは自由研究を進めるうえでの基本ですが、非常に重要なポイントです。
最近では、書店や100円ショップなどで自由研究用のキットが簡単に手に入りますよね。
ただし、こういったキットは誰が使っても似たような結果になるため、独自性に欠け、先生たちの評価もあまり高くなりません。
もしオリジナルのアイデアがなかなか思いつかない場合は、「100均で買える自由研究キットの中で、どれが一番優れているか」を比較・検証するテーマにしてみるのも面白い方法です。
ちょっとした工夫で、ぐっと魅力的な自由研究になりますよ。
過去の研究を参考にし、筋道立ててまとめた自由研究
「やっぱり、完全にオリジナルな研究じゃないとダメなのかな?」と思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
もちろん、疑問を立てるところから仮説、検証、まとめまでをすべて自分で完璧にこなせたら理想ですが、それができるのは本当に限られた天才だけ。
そこまで求められていないので、安心してくださいね。
まずは、自分が興味を持っている分野の過去の自由研究をしっかり読み込むことから始めましょう。
いくつか研究例に目を通していくと、「そういえば昔から気になっていたあれ、この方法で調べられるかも」とか、「このテーマ、あの疑問に応用できそうだな」と、ひらめく瞬間が必ずやってきます。
そのひらめきがあれば、あとは仮説を立てて、検証し、結果をまとめて考察するだけ。意外とスムーズに進められるはずです。
「本当にそんなにうまくいくの?」と思うかもしれませんが、自分のアイデアと過去の研究がつながるまでが一番大変で、そこさえクリアすれば、驚くほど作業がはかどります。
まずはじっくり、いろいろな過去の研究に触れてみましょう。
なお、自由研究のまとめ方については、関連記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
>> 中学の自由研究レポートの書き方!目的や考察を例文付きで解説!
親のサポートを受けた自由研究
自由研究って、中学生本人がすべて一人でやり切らないといけないのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
保護者がアドバイスをしたり、ちょっとした手助けをするくらいなら、全く問題ありません。
むしろ、親子で自由研究について一緒に考えたり話し合ったりすることで、内容がより深まり、結果として質の高い研究に仕上がることもあります。
こうした取り組みが、「賞が取れる自由研究」へとつながっていくのです。
ただし、忘れてはいけない大切なポイントは、主役はあくまで子ども自身だということ。
親が主導するのではなく、子どもが自分で考え、自分で進められるようにサポート役に徹しましょう。
【関連記事】
評価されやすい自由研究のまとめ
ここまで読んでみて、参考になったでしょうか?
「賞が取れる自由研究」を目指すなら、「過去の研究を活用しつつ、身近な疑問を掘り下げるテーマ」を選ぶのが効果的です。
さらに、できるなら何年にもわたって継続できるテーマを設定しておくと、より有利になります。
たとえ初年度に大きな成果が出なかったとしても、翌年、またその翌年とデータを積み重ねていけば、どんどん研究の完成度は高まっていきます。
長期間にわたる研究の積み上げは、審査員からの評価を大きく引き上げるポイントにもなりますよ。
それでは、自由研究、頑張ってくださいね!
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