「高校生の卒業文集にはどんな内容を含めるべきかな?」
「卒業文集に書くアイデアが思いつかないけど、何を書けばいいの?」
「卒業文集の簡単な作り方を知りたい!」
高校生活の最後に待ち受ける大きな課題のひとつが、間違いなく「卒業文集」です。
クラス全員の作文を集めたこの文集は、読み返すと高校時代の思い出が蘇る貴重な記念品となります。
しかし、高校生のうちは「卒業文集にどんなことを書けばいいのか、何を書けばいいのか分からない」と感じることも少なくありません。
そこで今回は、高校生のための卒業文集の書き方や簡単な例文をご紹介します。
簡単に書けるテンプレートや、文集の始め方についても詳しく説明します。
「卒業文集を早く仕上げたい」
「卒業文集に何を書いたらいいかわからない」
という方は、このガイドをぜひ参考にしてみてください。
高校生向け卒業文集のアイデア:どんな内容を含めるべき?
一般的なテーマの提案
「高校生の卒業文集に何を書けば良いのか?」とお悩みの方もいるかもしれませんが、テーマは以前の学校生活で取り上げたものを引き続き使用しても問題ありません。
内容が小学生や中学生の時と全く同じである必要はありませんが、基本的なテーマの構造は変更しなくても大丈夫です。
次のようなテーマが考えられます。
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これらのテーマを取り入れることで、内容が充実した卒業文集が作成できるでしょう。
学校によっては特定のテーマで書くよう指示されることもあれば、自由にテーマを選べることもあります。
この点は学校の方針に従って選ぶと良いでしょう。
簡単に書けるテーマの選び方
「卒業文集をすぐに仕上げたい」
「簡単なテーマで卒業文集を完成させたい」
と思っている方には、「高校時代の思い出」がおすすめです。
このテーマは書きやすく、取り組みやすいです。
まず、高校3年間で特に印象深かった出来事を選びます。
例としては、以下のようなイベントが挙げられます。
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すべてが良い思い出である必要はありません。
例えば挑戦が失敗に終わった場合でも、その経験から学んだことを書くことができます。
失敗を通じて自分の弱点を発見し、それを克服する方法を学んだことを綴れば、単なる成功談以上の深みがある卒業文集になるでしょう。
以下は具体例です。
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この方法で、もし特別な出来事が思い浮かばなくても、内容の濃い卒業文集を作成できます。
簡単なテンプレートを使って作成
テンプレート1
卒業文集を手軽に仕上げたい方向けのシンプルなテンプレートです。
以下の形式に従って、簡単に記述してみましょう。
タイトル「高校の思い出」
私の高校生活で特に印象に残っているのは次の3つの出来事です。 1つ目は…。 2つ目は…。 3つ目は…。 高校3年間で経験した様々なことは、すべて私にとって大切な思い出です。 これらの経験を基に、未来も前向きに進んでいきたいと思います。 |
この方法なら、簡単にいくつかのエピソードを挙げて卒業文集を完成させることができます。
テンプレート2
このテンプレートは、一つの具体的なエピソードを中心に書くスタイルです。
深く掘り下げて書きたい特定の出来事がある場合に適しています。
高校生活で私が特に力を注いだのは〇〇です。(←書き始めるテーマを指定)
特に〇〇に力を入れました。(←テーマに関連する具体的なエピソードを挙げる) この経験を通じて、私は〇〇を学びました。(←エピソードから得た教訓や成果を挙げる) 今後、〇〇にこの学びを活かしていきたいと考えています。(←学んだことをどのように生活や将来に役立てるかを記述) |
このテンプレートを利用すれば、整理された構成の卒業文集が作成できます。
さらに詳しい書き方が知りたい方は、このページの後半の例文も参考にしてください。
卒業文集の序文の例
高校の卒業文集を始めるにあたって、序文がしっかり決まると、以降の執筆作業がずっとスムーズに進むことがあります。
ここではいくつかの序文の例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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これらの例が役に立つ場合は、ぜひ利用してみてください。
書き出しのアイデアを複数用意し、最初に選んだものが思うように進まなかったら、別のものを試してみるのも一つの方法です。
選択肢を持つことで、書きやすい内容を見つけやすくなります。
卒業文集の書き出しは、こちらも参考にしてみてください。
→ 卒業文集の面白い書き出し方:小学校、中学校、高校の例文集
高校生向け卒業文集の例文集
ここでいくつかの卒業文集の具体的な内容例を紹介します。
卒業文集例文1 高校の印象的なエピソード
タイトル「高校の印象的なエピソード」
私の高校生活で忘れがたい三つのエピソードがあります。
一つ目は、二年生の時に行った修学旅行です。 目的地は奈良と京都で、特に京都での自由行動は印象的でした。 私たちの班は京都の複数の寺を巡りました。 もちろん、途中で人気のスイーツ店にも立ち寄りました。 自分たちで計画を立て、実行する楽しさと達成感を味わいながら、責任感や計画性も身につけました。
二つ目は、毎年冬に開催される学校のマラソン大会です。 私の通っていた〇〇高校ではフルマラソンに匹敵する距離を走ります。 運動が得意ではない私にとって毎年のこのイベントは試練でしたが、最後まで諦めずに完走することで、物事を成し遂げるための忍耐力と自信を得ることができました。
三つ目は絵画クラブでの活動です。 私は絵画が趣味で、特に油絵を得意としています。 有名な画家の作品を模写したり、好きな風景を描いたりする中で、技術を磨きました。 夏のコンクールで賞を受賞したこともあり、小さな努力が積み重なって大きな成果を得ることの喜びを実感しました。
これらの経験は、高校生活を通じて得た貴重な学びであり、これからの大学生活にも活かしていくつもりです。 |
こちらも参考にしてみてください。
→ 卒業文集で使える修学旅行の例文を紹介!簡単で心に残る書き方とは?
卒業文集例文2 役割に真摯に取り組む
タイトル「学級委員長としての挑戦」
私の高校生活で最も挑戦的だった経験は、学級委員長を務めたことです。
高校3年生のときに学級委員長に選ばれましたが、当初は推薦によるもので、消極的に受け入れた役割でした。 「なぜ私が?」と戸惑いました。 最初は必要最低限の仕事をこなして、早く役割から解放されようと思っていました。 しかし、ある日、先生からの「本当にそれでクラスがまとまると思うのか?もっとできるはずだ」という言葉が私の考えを変えました。
それから、私は学級委員長としてのアプローチを見直し、より積極的に、自信を持って取り組むようになりました。 クラスメイトからの意見に感謝し、クラス全体が意見を出しやすい環境を作るために努力しました。 その結果、以前は消極的だったクラスメイトも積極的に意見を交わすようになり、クラスの団結力が強まりました。 教師からは「見違えるようだ」との評価を受けました。
この経験を通じて、与えられた役割に誠実に取り組むことの大切さを学びました。 学級委員長という特別な役割だけでなく、どんな役割であれ、その責任を全うすることが重要だと実感しました。 この姿勢がクラスメイトを動かし、私自身の成長にも繋がりました。
社会に出るにあたり、新たな役割が与えられることでしょう。 その都度、どのように改善できるか、周囲がより働きやすい環境をどう作れるかを考え、行動していくつもりです。 この経験が将来的な成功へと導くものだと信じています。 |
こちらも参考にしてみてください。
卒業文集例文3 目指す未来
タイトル「私の夢:保育士への道」
私が選んだ未来の職業は保育士です。 子供の頃から子供が好きで、いつも子供たちと関わる仕事に就きたいと夢見ていました。 しかし、この夢は高校3年生の時の職業体験を経て、より確固たるものになりました。
その職業体験で、私は迷わず保育士を選びました。 地元の保育園で3日間を過ごし、そこでさまざまな性格の子供たちと接しました。 中でも内向的なAちゃんに特に興味を持ち、彼女が心を開くよう努力しました。 最初は消極的だったAちゃんが、最終日には明るく感謝の言葉を口にしてくれたことは、私にとって大きな喜びでした。 保育士として子供たちに良い影響を与えられた瞬間を実感しました。
保育士としての体験は楽しいだけでなく、多くの挑戦も伴います。 子供たちが安全に過ごせるように常に注意を払い、複数の子供たちを同時に見守るのは体力的にも精神的にも大変です。 また、子供たちの作品作りを手伝ったり、時には家で準備をしたりすることもありました。 これらの経験が子供たちの成長に直接貢献することを実感すると、大きなやりがいを感じます。
保育士を目指し、高校卒業後は保育専門の大学に進学して資格を取得する予定です。 私の目標は、一人一人の子供に寄り添い、その可能性を最大限に引き出し、子供たちを笑顔にすることです。 |
こちらの記事も参考にしてみてください。
→ 卒業文集:小中学生向けの将来の夢の例文とシンプルな書き方
高校生の卒業文集の書き方まとめ
この卒業文集の執筆に役立つ情報はいかがでしたか?
小学校や中学校のときと違って、高校生になると将来の夢が具体化し、書きたいことがはっきりすることが多いです。
それでも「何を書けばいいかわからない」と悩む人もいます。
そんなときは、まずは自分の高校生活のエピソードから書き始めてみましょう。
完璧でなくても構いません。
一生懸命書いた文章は、後で読み返すと新たな発見があるかもしれません。
卒業文集の例文は、こちらも参考にしてみてくださいね。
→ 小学校卒業記念:卒業文集の簡単な作り方と便利なテンプレート集