「卒業式で使える簡潔で心に響く四字熟語や座右の銘が知りたい」
「卒業する子どもや生徒に、四字熟語で祝福のメッセージを伝えたい」
「卒業にふさわしい印象的な四字熟語を教えてほしい」
小学校、中学校、高校といった学び舎での最後の大切な行事といえば、やはり卒業式です。
この特別な日に、巣立つ子どもたちや生徒たちへ「四字熟語を贈りたい」と考える先生や保護者の方も少なくありません。
また、卒業文集などで、自分自身の決意を示す「かっこいい四字熟語」を探している方もいるでしょう。
ですが、卒業式の場にぴったりで心に響く四字熟語を選ぶのは意外と難しいものです。
そこで本記事では、卒業式にふさわしい感動を呼ぶ四字熟語と、その具体的な使い方を例文付きでご紹介します。
先生や保護者の方が卒業生に贈る言葉を考える際の参考になる内容をまとめました。
また、卒業生自身が未来へ向けての励みとするための四字熟語や、感謝の気持ちを家族や先生に伝えるための表現、さらには在校生や友人に贈るのにぴったりな四字熟語も厳選して掲載しています。
ぜひこの機会に、あなたの気持ちに寄り添う四字熟語を見つけてください♪
卒業式で生徒に贈りたい四字熟語
まずは、先生として卒業生や在校生に贈るのにおすすめの四字熟語をご紹介します。
一期一会（いちごいちえ）
もともとは茶道の教えから生まれた言葉で、「一回の茶会を一生に一度のものと心得て、心を尽くして臨む」という意味を持ちます。
現在では、「人生における一度きりの貴重な出会い」を表す言葉として広く使われています。
この表現は、人との出会いだけでなく、趣味や経験、環境との巡り合いにも当てはまります。
| 例文
「小学校での6年間、多くの大切な出会いがあったことでしょう。友人、先生、仲間――そのすべてが人生を彩る素晴らしい縁です。この出会いに感謝しながら、中学校でも新たな挑戦を楽しんでください。」 「一期一会という言葉には、『一生続く大切な縁』という意味が込められています。この学校で得た友情や先生方との交流、部活動や学びの中で培った力を大切にし、高校生活でもさらに素敵な出会いを楽しんでください。」 |
勇往邁進（ゆうおうまいしん）
恐れることなく、目標に向かって力強く進んでいくという意味を持つ四字熟語です。
卒業後も、自分の夢や目標を信じ、全力で突き進んでほしいという願いを込めて贈ります。
| 例文
「卒業おめでとうございます。中学校という義務教育の一つの節目を終え、これからは自分で選んだ道を歩んでいくことになります。この旅立ちに際して、皆さんに贈りたい言葉があります。それは『勇往邁進』。どんな困難が立ちはだかっても、決してくじけず、自分の信じた道を突き進んでください。私たちはいつも、皆さんの挑戦を応援し、輝かしい未来を心から願っています。」 |
前途洋洋（ぜんとようよう）
これからの未来が、広く明るく希望に満ちている様子を表す四字熟語です。
新しい一歩を踏み出す卒業生たちが、希望に満ちた未来を切り開いていけるよう、応援の気持ちを込めています。
| 例文
「皆さんは今日、この学校を巣立ち、広がる未来へと旅立ちます。新しい環境や未知の挑戦に、不安を感じることもあるかもしれません。しかし、心配しなくても大丈夫です。皆さんの未来は『前途洋洋』、無限の可能性に満ちています。それぞれの場所で自分の力を存分に発揮し、素晴らしい経験を積み重ねてください。そして、いつかまたこの学校に戻ってきたときには、『こんな成長を遂げた』『こんな夢を実現した』と、私たちにその素敵なエピソードを聞かせてください。皆さんのこれからの物語を楽しみにしています。」 |
青雲之志（せいうんのこころざし）
大きな夢や高い目標を抱き、それに向けて努力を続けることを意味する四字熟語です。
卒業生たちが未来に向けて大きく羽ばたけるよう、願いを込めて贈る言葉です。
| 例文
「皆さんはこれから新しい世界へと旅立ちます。その中で、たくさんの夢や目標を見つけることでしょう。そのときはぜひ『青雲之志』を胸に抱き、高い目標を掲げてください。そして、その目標に向かって一歩ずつ努力を重ねていってください。どんな夢も、努力を続ければ必ず実現します。私たちは皆さんの挑戦と成功を、いつまでも応援しています。」 |
百花繚乱（ひゃっかりょうらん）
色とりどりの花が美しく咲き乱れる様子を表し、それぞれが自分らしさを発揮し輝くことを象徴する四字熟語です。
卒業生たち一人ひとりが、自分の個性を大切にし、それぞれの道で輝いてほしいという思いが込められています。
| 例文
「皆さんは一人ひとりが素晴らしい個性を持っています。この学校生活で、その個性をさらに成長させた人もいれば、まだつぼみのように感じている人もいるでしょう。しかし、どんな花も、育て続ければ必ず美しく咲き誇るときが訪れます。これから皆さんはそれぞれの道を歩むことになりますが、『百花繚乱』のように、自分らしい花を咲かせてください。皆さんの努力が素晴らしい成果を生む日を、心から楽しみにしています。」 |
臥薪嘗胆（がしんしょうたん）
目標を実現するために、困難を乗り越えながら努力を積み重ねることを意味する四字熟語です。
受験勉強や部活動など、さまざまな挑戦を経験してきた卒業生に贈りたい言葉です。
| 例文
「卒業おめでとうございます。まず、皆さんがこの３年間に見せてくれた努力に心から敬意を表します。受験勉強や部活動、その他の活動に真剣に向き合い、多くの試練を乗り越えてきました。特に受験というプレッシャーの中で、『臥薪嘗胆』の精神で挑み続けたその姿は、私たちにとっても大きな励みでした。今日この卒業を迎えられたことは、皆さんが積み重ねてきた努力の証です。これからもその精神を忘れず、新しい道でさらなる成功をつかんでください。」 |
卒業生へのメッセージに四字熟語を取り入れることで、感動や励ましの気持ちが一層伝わるものになります。
卒業生が自らの決意を示す四字熟語
不撓不屈（ふとうふくつ）
どんな困難に直面しても、決してくじけず、自分の信念を貫き通すという意味を持つ四字熟語です。
夢や目標を持つ人にとって、座右の銘として最適な力強い言葉です。
スポーツや試験など、さまざまな挑戦を控えた卒業生にぴったりの表現として広く使われています。
| 例文
「これから歩む道のりで、どれほど困難にぶつかっても、不撓不屈の精神で前に進み続けます。」 「どんな試練にも負けず、不撓不屈の心で新たな挑戦に挑みたいと思います。」 |
独立独歩（どくりつどっぽ）
他人に頼らず、自分の力で人生を切り拓いていくことを意味する四字熟語です。
この言葉は、経済的な自立だけでなく精神的な自立も含んでおり、卒業生が未来への決意を示す際や、両親への感謝を伝える場面にふさわしい表現です。
| 例文
「これからは、自分の信じた道を、独立独歩の精神で進んでいきます。」 「お父さん、お母さん、今まで本当にありがとう。これからは独立独歩の気持ちで、自分の力で人生を切り拓いていきます。」 |
愚公移山（ぐこういざん）
どんなに大きな壁も、粘り強く努力し続ければ乗り越えられるという意味を持つ四字熟語です。
この言葉は、中国の伝説に由来しています。
家の前にそびえる山を掘り続けた愚公という老人の不屈の努力を称える話から生まれたもので、目標を追い続ける大切さを教えてくれる言葉です。
| 例文
「他の人に笑われても気にしません。愚公移山の精神で、自分の目標を最後まで追い続けます。」 |
卒業生が自身の決意や未来への抱負を表現する際、これらの力強い四字熟語を用いることで、深い思いをより効果的に伝えることができます。
また、卒業文集を作成する際の参考として、以下の記事もおすすめです。
恩師や両親に感謝を込めた四字熟語
報恩謝徳（ほうおんしゃとく）
「報恩」は受けた恩に報いることを意味し、「謝徳」は感謝の心を表す四字熟語です。
卒業を迎える際、これまで支えてくれた人々への感謝を改めて伝える言葉としてふさわしい表現です。
| 例文
「無事に高校を卒業できたのは、先生のご指導があったからです。先生がいつも優しく背中を押してくれたおかげで、最後まで頑張れました。報恩謝徳の思いを胸に、これからも努力を続けます。先生、本当にありがとうございました。」 |
顧復之恩（こふくのおん）
惜しみない愛情で育ててくれた両親への深い感謝を表す四字熟語です。
卒業を機に親元を離れる人や、これまでの親の支えを改めて実感した人にとって、感謝の気持ちを伝える際にぴったりの言葉です。
| 例文
「反抗期には母に冷たい態度を取ることもありました。それでも、お母さんはいつも私を支え、愛情を注いでくれました。その深い愛に改めて顧復之恩の思いを抱いています。本当にありがとう。」 |
叩頭三拝（こうとうさんぱい）
頭を深く下げ、何度もお辞儀を繰り返すほどの感謝の気持ちを表す言葉です。
特に恩師や指導者に対する心からの感謝を伝える際にふさわしい四字熟語として用いられます。
| 例文
「インターハイ出場という目標を達成できたのは、監督やコーチの熱心な指導のおかげです。この感謝の気持ちを、叩頭三拝の思いを込めてお伝えしたいです。本当にありがとうございました。」 |
卒業のタイミングは、これまで支えてくれた方々に感謝を表す絶好の機会です。
これらの四字熟語を使って思いを伝えれば、感謝の気持ちがより深く相手に響くことでしょう。
友人や在校生に贈りたい四字熟語
一致団結（いっちだんけつ）
多くの人が一つの目標に向かって力を合わせ、協力し合うことを表す四字熟語です。
在校生へのエールや、卒業生同士の励ましの言葉として使うのにぴったりです。
| 例文
「本日、私たちはこの学校を卒業します。これからは在校生の皆さんで一致団結し、この〇〇中学校をさらに素晴らしい学校にしてください。」 「三年生の皆さんが卒業する今日、僕たち在校生はこれから一致団結し、部活動での全国優勝を目指します！」 |
切磋琢磨（せっさたくま）
仲間同士が互いに励まし合い、競い合いながら共に成長していく様子を表す言葉です。
卒業する友人たちや、これから学校を引き継ぐ在校生へのメッセージとしてふさわしい四字熟語です。
| 例文
「私たちは今日卒業します。これからも切磋琢磨し合い、それぞれの道で目標に向かって頑張りましょう。」 「別々の進路に進むことになりますが、この３年間で切磋琢磨した日々を忘れず、新しい環境でも挑戦を続けていきます。」 |
未来永劫（みらいえいごう）
はるか未来まで、永遠に続くことを意味する四字熟語です。
卒業をきっかけに友情や学びの記憶を大切にしたいとき、気持ちを込めて使える表現です。
| 例文
「私たちの友情は未来永劫続くと信じています。どんなに離れていても、この絆を忘れません。」 「この学校での３年間で得た経験や学びは、未来永劫忘れることなく、これからの人生の糧にしていきます。」 |
卒業は別れのときでありながら、新しいスタートでもあります。
こうした四字熟語を用いることで、メッセージに深みが増し、送る相手の心により強く響くでしょう。
卒業式で使える四字熟語や座右の銘のまとめ
いかがでしたでしょうか？
卒業式は、生徒だけでなく、保護者や先生にとっても心に残る大切な節目のイベントです。
私自身も、かつて卒業式で先生からいただいた言葉を今でも座右の銘として大切にしています。
卒業生たちが新たな一歩を踏み出すこの日、ぜひ心に響く四字熟語や座右の銘で送り出してください。
