部活動への参加を決めたら、正式な入部届を提出しなければなりません。
普通、学校で用意されたフォームに必要事項を記入し、提出することで手続きは完了します。
しかし、場合によっては、入部希望の理由や意気込み、保護者の意見を記入する必要が生じることもあります。
この記事では、部活動の入部届を効果的に記入する方法と具体的な例文を紹介しています。
入部届の書き方①:入部希望理由の記述
部活動への入部届は、学校が提供するフォームを使用して、担当教員から受け取り、指定された情報を記入後、提出することで手続きが完了します。
学校にフォームがない場合は自分で作成することになるかもしれませんが、通常は用意されているはずです。
入部届を作成する際には、特に入部希望の理由や自分の意志をどう表現するかが難しい点です。
入部希望の理由を問うのは、単なる一時的な気持ちで参加してすぐに退部するのを防ぐためです。
体験入部や仮入部と異なり、繰り返し入部と退部をすることは部活にとって好ましくないので、このような要求があります。
ただし、そのような要求があるからと言って、特に深い理由を必要とするわけではありません。
入部理由は簡潔に述べるのが一番です。
入部審査がある場合は、それに応じた準備が必要になることもあります。
以下で、異なる状況に対応した入部理由の例文を紹介します。
入部理由①:長く続けているスポーツを高校でも
この理由は、小学校や中学校の頃から続けているスポーツを高校でも引き続き行いたいと考えている場合にふさわしいです。
▼例文1
小学校の頃からバスケットボールをしており、一貫してバスケ部に所属してきました。 高校でもこのスポーツを愛し続け、さらに成長していきたいと考えています。
▼例文2 中学ではサッカー部に入り、その楽しさと達成感に心を奪われました。 高校でのサッカーを通じて、自分のスキルをもっと伸ばしていきたいです。 |
入部理由②:新しい挑戦に期待
この理由は、特に過去に経験がないが興味を持った新しいスポーツや活動に挑戦したいと思っている場合に適しています。
▼例文3
いつも走ることが好きで、陸上競技に特に興味を持っています。 中学校には陸上部がなかったので、高校でぜひ陸上を始めたいと思います。
▼例文4 家族でラグビーの試合を見たことがきっかけでラグビーに興味が湧きました。 中学に入ってからは積極的にラグビーを始めたいと考えています。 |
入部理由③:体験入部や仮入部を経ての決意
体験入部や仮入部を経て入部を決めた場合、その時の体験に基づいて感じたことを記述するのが適切です。
▼例文5
体験入部でこの部活の良い雰囲気と、先輩たちの丁寧な指導を体感し、ここなら3年間しっかりと取り組めそうだと感じ、入部を決めました。
▼例文6 仮入部中に出来た友人との出会いとテニスの楽しさを知り、この部活で真剣に取り組みたいと決心しました。 |
入部理由④:部活動紹介や先輩の勧誘による影響
部活動紹介イベントや先輩による熱心な勧誘が入部の動機になることがあります。
▼例文7
部活動の紹介会で見た活気と魅力に惹かれ、自分もその一員として活躍したいと強く思いました。
▼例文8 先輩が熱心に部活の楽しさを伝えてくれたことに感銘を受け、その情熱に共感してバレーボールを始めたいと思いました。 |
入部理由⑤:憧れの人物からの影響
先輩やプロ選手への憧れが部活動への入部希望の大きな理由となることもあります。
▼例文9
試合で目撃した先輩の迫力あるプレイに感動し、自分もそうなりたいと強く願い入部を決意しました。
▼例文10 テレビで観たプロ選手の印象的なパフォーマンスに魅了され、野球を始める決断をしました。 |
入部届の書き方②:決意表明
一部の学校では、入部理由だけでなく、入部にあたっての具体的な決意を示すことが求められることがあります。
入部理由が過去の経験に基づいているのに対し、決意表明では将来の計画や目標に焦点を置きます。
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この決意表明が部活動への入部や学業成績に直接関わるわけではありませんが、自分の真摯な思いを素直に書くことが大切です。
▼例文1
チームの一員として、レギュラーを目指し、仲間と協力して大会で勝利を目指します。
▼例文2 練習が厳しいこともあるかもしれませんが、初心を忘れず、チームに貢献することを目標に努力を続けます。
▼例文3 初心者としてスタートするため、部活動以外の時間も使って、早くチームに貢献できるように努力します。
▼例文4 部活を通じて、チームで協力することや持続することの重要性を学びたいと考えています。
▼例文5 高校3年生になるまでにレギュラーとして活躍することを目標にしており、それを達成するためには先輩の練習方法を学びたいと思います。 |
入部届の書き方③:保護者欄の記入方法
小学校や中学校の入部届には、多くの場合「保護者欄」が設けられています。
この部分には保護者の同意や見解が求められることが一般的です。
近年、教育現場では保護者の意向を尊重する方針が強化されており、それに伴い保護者欄の設置が普及しています。
学校側はこの保護者欄を通じて、主に次の二点を確認しようとしています:
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したがって、保護者欄には簡潔なコメントを記入するだけで十分です。
▼例文1
息子は小学校から熱心に取り組んでいますので、高校でもその熱意を継続してくれると信じています。 どうぞよろしくお願いします。
▼例文2 娘はこの活動に非常に前向きです。 初めての挑戦ですが、温かいサポートをお願いします。
▼例文3 子どもはこの部活に大変興味を持ち、楽しみにしています。 充実した活動ができるようサポートをお願い致します。 |
入部届は通常、顧問の先生が確認するため、保護者欄には顧問へ向けた簡単なメッセージを加えると良いでしょう。
まとめ
これで部活動の入部届の書き方と例文の解説を終えます。
入部届に関しては、厳密な審査が行われるわけではないので、内容が詳細にチェックされることはあまりありません。
学校や部活の担当者は、生徒が入部を希望しており、保護者の反対もないことを確認できれば、それで十分だと考えています。
したがって、提供した例文を参考にしつつ、何よりも自分自身の言葉で正直に書いて提出することが重要です。