
この記事は、初めて合唱コンクールの司会を担当する先生や学級委員さん向けに、原稿作成の基本から本番当日の流れまでを、やさしく丁寧にガイドする内容になっています。
「例文を知りたい」
「どう書けばいいか分からない」
「とにかく不安…」
そんな気持ちを抱えている方にこそ、安心して読んでいただきたいと思っています。
どこから始めたらいいのか分からないときも、まずはこのページを読みながら、少しずつステップを踏んでいけば大丈夫。
小さなヒントを積み重ねて、あなたらしい司会原稿を作るお手伝いができればうれしいです。
司会原稿が重要な理由とよくある失敗例

司会は、合唱コンクールをやさしく流れるようにサポートする大切なやく割です。
出演者の紹介や次の演目への橋渡しなど、コンサートの進行を円滑に進めるための“影の立役者”ともいえる存在です。
でも、「原稿はなんとなく作ったけど、うまく読めるか不安…」という声もよく聞きます。
準備が不十分だったり、必要な情報が揃っていなかったりすると、焦りや戸惑いが本番に出てしまうこともあります。
たとえば、よくある失敗例としては:
- 名前を読み間違えてしまい、本人やクラスに恥をかかせてしまった
- 次の演目が分からず、会場が一瞬静まり返ってしまった
- ブランクの時間に何も言えず、観客に不安な印象を与えてしまった
- 緊張してしまい声が小さく、聞き取りにくかった
これらのトラブルは、すべて「事前の準備が不十分だったこと」に起因しています。
しっかりとした原稿を用意しておくだけで、安心して本番にのぞむことができます。
この記事では、そういった失敗を未然に防ぐためのチェック項目や、準備のポイントもやさしく紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
司会原稿の作成前に確認すべきこと

プログラムの流れと曲順
コンクールの開始時間、各クラスの発表順、そして終了予定時間を事前にしっかり確認しておきましょう。
とくに、何分間の持ち時間があるのか、次のクラスへのつなぎ時間はどのくらいかといった点も押さえておくと、スムーズな進行に役立ちます。
また、変更が起こりやすい部分でもあるため、最新版のプログラムを関係者に必ず確認しておくのがおすすめです。
登壇者や宗教者の情報
当日登壇される学級代表や、来賓として挨拶される宗教の先生、学校長などの情報は、名前や肩書きだけでなく、どのタイミングで紹介するか、紹介の文言に希望があるかも確認しておくと安心です。
緊張しやすい場面だからこそ、事前のメモや読み仮名の準備も丁寧にしておきましょう。
会場・音響の確認
実際に使用する会場の広さや音の響き、マイクの位置、音響機器の操作方法などをリハーサルの前に確認しておくことも大切です。
進行役や音響スタッフと「どの合図で曲をかけるか」など、簡単な連携確認をしておくと、当日慌てずに済みます。
マイクが有線かワイヤレスかも見ておくと、動きやすさにも配慮できます。
学年や集団の雰囲気を把握
司会のトーンや言葉選びは、学年やクラスのカラーによっても変わります。
たとえば、1年生なら少し明るめでかわいらしい表現、3年生なら落ち着いた敬意のある表現など、発表する子どもたちの雰囲気に合った言葉を意識すると、会場全体が心地よく感じられます。
作成スケジュール
司会原稿は、できれば本番の1週間前には一度完成させておくと安心です。
その後に校正や練習の時間を取りやすくなります。
「何日前までに提出するか」などの校内ルールがある場合は、それに間に合うよう逆算して作成スケジュールを立てておきましょう。
急な変更にも対応できるように、余裕を持ったスケジューリングがポイントです。
場面別:司会原稿テンプレ&例文

開演前アナウンス
お客様に安心して耳を傾けていただけるよう、はじめのあいさつはとても大切です。
特に初めて司会をする方にとっては、最初の一言で自分自身の緊張もほぐれることがあります。
簡単な「こんにちは」「本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」などの言葉から始め、イベントへの期待を少しだけ伝えると、場の雰囲気がぐっと和らぎます。
「それでは、これより○○中学校 合唱コンクールを開演いたします。」など、明るくはっきりとしたトーンで伝えると、聞いている方にも内容がしっかり届きます。
曲等の简洁な紹介
- 「続いての演奏は、第X番、中学X年X組による『曲名』です。指揮者は『名前』さん、演奏はX組のみなさんです。」
- 紹介の際には、曲名の読み方に注意したり、作者の情報や曲の特徴を簡単に添えると、聞き手の興味を引くことができます。
- 「この曲は、希望をテーマにした美しいハーモニーが特徴です」など、1行コメントを加えるだけでも印象が変わります。
クラスの意気込み紹介
- 「○年○組の皆さんからは、“全員の心を一つにして歌います!”という元気な意気込みが届いています。」
- 短いキャッチフレーズやメッセージを紹介することで、会場全体にそのクラスらしい雰囲気を伝えることができます。
- あまり長くなりすぎないように、1〜2文程度がちょうど良いボリュームです。
終了のあいさつ&結果発表
- すべての演奏が終わったあとの締めくくりは、丁寧な感謝の気持ちを伝える時間です。
- 「本日は、素晴らしい合唱の数々をありがとうございました。これにて本日のプログラムはすべて終了いたします。」など、明確で落ち着いた言葉を選びましょう。
- 結果発表がある場合には、「それではこれより、審査の結果発表に移らせていただきます」とつなげて案内するとスムーズです。
- 最後に、「皆さまの温かい拍手とともに、この素敵な時間を締めくくりましょう」といった言葉で、全体をやさしく包むような印象に仕上げることができます。
司会を魅力的にするコツ

司会はただ原稿を読むだけでなく、聞く人の心を動かし、場の雰囲気をつくる大切な役割も担っています。
ここでは、初心者の方でも取り入れやすい、司会をより魅力的にするための具体的なコツをご紹介します。
声の出し方&間の取り方
声は、明るくはっきりとしたトーンを意識しましょう。
特に、最初のあいさつや曲紹介の冒頭は、少し大きめに話すことで聴衆の耳を引きつけられます。
また、文章の区切りや場面の切り替えでは「一拍置く」ことで、落ち着いた印象になり、聞いている方にも内容が伝わりやすくなります。
緊張すると早口になりがちですが、深呼吸をしてから話し始めると、自然なスピードで話せるようになります。
練習の際に録音して聞き返してみると、自分の癖に気づけておすすめです。
笑顔を忘れずに、喇叭を遠慮した表現
会場全体に柔らかい空気を届けるためには、表情もとても大切です。
原稿を読むときでも、少し口角を上げるように意識するだけで、声の印象がやさしくなります。
また、表現の中に“喇叭”(ラッパのように派手すぎる表現)や強すぎる言葉があると、場の雰囲気を壊してしまうことがあります。
特に合唱の場では、静けさや感動が求められることも多いため、落ち着いた表現や自然な言葉遣いを心がけましょう。
気持ちを込めたアナウンスのコツ
原稿に書いてある言葉をそのまま読むのではなく、「自分の言葉」として心を込めて話すことで、聞いている人の心に届きやすくなります。
そのクラスや曲の背景をほんの少しでも知っておくと、紹介する際に自然と気持ちが乗り、あたたかい印象を与えることができます。
とくに曲紹介や最後のまとめでは、「皆さんの歌声に、心から感動しました」といった、自分の感想や気持ちを添えると、会場の一体感が高まります。
慣れていない方は、あらかじめ「気持ちを込める一文」を準備しておくのも良い工夫です。
作成サンプル集

実際に原稿を書くときに参考になる例文を、さまざまなパターンでご紹介します。
自分の担当する場面や学年に合わせて、必要な部分をアレンジして使ってみてくださいね。
短い文から、少しフォーマルな文まで、どれも現場で使いやすい内容になっています。
学年別の短文例
1年生: 「元気いっぱいな歌声にご注目ください。1年2組『笑顔の花』、指揮は山田さん、演奏は1年2組のみなさんです。」
2年生: 「繊細なハーモニーで心をつかむ、2年1組の合唱です。曲は『風のとおり道』。指揮は佐藤さん、ピアノは小林さんです。」
3年生: 「卒業を前に、心を込めて歌い上げる最後の合唱。3年3組『旅立ちの日に』。どうぞお聴きください。」
学級代表や、かしこまった文例
「続きまして、来賓ごあいさつを頂戴いたします。○○中学校 校長 ○○○○先生、よろしくお願いいたします。」
「ただいまより、審査結果の発表を行います。ご準備が整いますまで、しばらくお待ちくださいませ。」
「演奏の間、会場内は静かにご鑑賞いただきますよう、ご協力をお願いいたします。」
短期実装用:簡易な快成原稿
「第3番 中学1年3組『ともだち』、指揮は高橋さん、演奏は1年3組です。」
「みなさん、こんにちは。本日は合唱コンクールにお越しいただき、ありがとうございます。これより開演いたします。」
「以上で全ての演奏が終了しました。審査結果の発表まで、しばらくお待ちください。」
時間がないときや直前の差し替え対応にも使える、シンプルで短い一文原稿です。
原稿前後比較:前と後の変化
修正前: 「次は2年3組の演奏です。どうぞ。」
修正後: 「続いての演奏は、中学2年3組『空へ』です。指揮は田中さん、ピアノは中村さん、そして演奏はクラスの皆さんです。どうぞご鑑賞ください。」
ちょっとした表現の工夫で、より丁寧で印象に残る原稿に変わります。
こうした“ビフォーアフター”を意識することで、読みやすく伝わる司会を目指せます。
実務用:作成フロー&チェックリスト

原稿作成は、本番を支える重要なステップです。
スムーズな進行のためにも、以下のフローとチェックポイントを活用して、漏れなく準備を整えましょう。
特にお忙しい先生方でも、ひとつずつ丁寧に取り組めるよう、やさしい流れにまとめました。
作成手順の概要
- プログラムの確認(曲順・出演者・時間)
- 原稿の下書き作成(テンプレートや例文を参考に)
- 関係者との共有(同僚・音響・進行役など)
- 校正・推敲(誤字やトーンの確認)
- 最終版の印刷または配布(紙/デジタル両方用意できると◎)
必要であれば、生徒と分担して作成するのもひとつの方法です。
文章の見直し・表現補正
- 読みにくい箇所はないか?
- 漢字が難しすぎないか?
- 呼びかけが丁寧すぎる/堅すぎないか?
- 間違いやすい名前・曲名にふりがなを追加
読む立場になって考えながら、何度か声に出して確認するのがおすすめです。
リハーサルの点検
- 実際の音響でマイクチェック
- 司会者が立つ位置や動線の確認
- 本番と同じように読み上げてタイム感を確認
- 音響・進行役とのタイミングのすり合わせ
「ここで曲をかけます」「ここで拍手を誘導します」など、細かな合図も共有できると、より安心して当日を迎えられます。
仕分け・共有の仕方
- 担当者ごとに原稿を仕分ける(複数名で司会する場合)
- 各原稿に「担当者名」「場面」「タイミング」を記載
- 紙での配布に加え、GoogleドキュメントやLINEなどのデジタル共有も活用
最後に「全体用進行表(原稿+タイムスケジュール)」を一枚にまとめておくと、全員で見ながら動けて便利です。
このチェックリストを活用して、司会原稿の準備を安心して進めてくださいね。
当日の対応と終了後フォロー
本番当日は、想定外のことが起きる可能性もあります。
だからこそ、柔軟な対応力と少しの準備が大きな安心につながります。
そしてイベント終了後は、その経験を次に活かすチャンスでもあります。
よくあるトラブルの対応例
- 【音響トラブル】 マイクが入らない・音が途切れる場合は、落ち着いて進行係や音響スタッフに合図を送り、アナウンスで「少々お待ちください」と一言伝えましょう。無音時間を減らす工夫として、予備の短い話題や豆知識を用意しておくと便利です。
- 【出演者の遅れ】 次のクラスやゲストが間に合っていないときは、「ただいま準備中ですので、今しばらくお待ちください」など柔らかい言葉でフォローを入れましょう。焦らず丁寧な口調が安心感を与えます。
- 【順番変更】 やむを得ず発表順が変わった場合は、「プログラムを一部変更してお送りします」と前置きして案内すればスムーズです。
観察者への案内アナウンス
来場された保護者や関係者への案内も、司会の大切な役割です。
- 「演奏中のご移動はご遠慮いただきますよう、お願いいたします。」
- 「写真撮影は、周囲のお客様のご迷惑にならないようご配慮ください。」
- 「会場内ではマナーモードの設定にご協力ください。」
優しく丁寧な言い方で伝えると、雰囲気を損なわずに注意喚起ができます。
終了後の挿入言葉&感謝メッセージ
イベントが無事終了したあとは、司会者からのあたたかなひと言で締めくくりましょう。
- 「本日はお忙しい中ご来場いただき、誠にありがとうございました。」
- 「すべての発表が終わり、心温まるひとときを共有できたことを心より感謝申し上げます。」
- 「それでは以上をもちまして、○○中学校 合唱コンクールを終了いたします。」
退場のアナウンスも忘れずに。
- 「順番にご退場いただきますよう、ご協力お願いいたします。」
次回への改善メモ・記録のコツ
終わった直後だからこそ見える「次へのヒント」を、記録に残しましょう。
- 気づいた改善点を付せんやスマホメモで即メモ
- うまくいった原稿や場面は、保存して来年に活用
- 先生同士や生徒からの感想も記録しておく
- Googleドキュメントや共有フォルダで保存・分類
小さな気づきの積み重ねが、次回以降の大きな安心になります。
まとめ:あなたの言葉で、舞台に温もりを
合唱コンクールの司会は、ただ流れを読み上げるだけの“役目”ではありません。
演奏者の想いを届け、聴き手の心をつなぎ、舞台全体をひとつにする「架け橋」のような存在です。
この記事では、原稿作成の基本から本番での伝え方、トラブルへの対応や終了後の記録まで、実務に役立つステップを丁寧にご紹介してきました。
ご覧いただいたテンプレートや例文を、自分の学校やクラスに合うようにアレンジすれば、あなただけの素敵な司会がきっとできあがります。
緊張する気持ちは、頑張ろうとしている証です。
だからこそ、少しでもその不安を和らげ、当日を自信を持って迎えられるよう、この記事がそのお手伝いになればうれしく思います。
最後に、あなたの声が、会場のひとりひとりの心に届きますように。
準備、お疲れさまでした。
そして、本番がうまくいきますように。
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